当事者意識を高めるってどんな意味?

当事者意識を高めるってどんな意味?

「批判ばかりが出てきて、うちの社員は当事者意識が低い」とか、「若手や管理職層が当事者意識を高めてくれれば会社が変わるのに」など人材育成のご担当者はじめ、あらゆるビジネスパーソンから、当事者意識というキーワードを課題として耳にする機会が多くあります。
最近は当事者意識と同じ意味合いで、オーナーシップという言葉も使われていますね。

一方で当事者意識がないと言われた側は、「当事者意識なんて当たり前に持って日々仕事をしている」と思っていることが実は多くあります。

認識がズレることの多い、当事者意識という言葉、実際はどんな意味かご存知ですか?また、当事者意識を高めるってどんな意味なのでしょうか。

当事者意識が低いとどうなるのか

まず最初に断っておきたいことは、当事者意識がない人はいないということです。
他責で考える人のことを、当事者意識がないとよく言いますが、全ての事柄を他責で考える人を見たことがありません。
ただ、他責で考えがちな方はいて、それは当事者意識が低い方となります。

では、当事者意識が低いとどのような考え、行動になるのでしょうか。

【1】トラブルが起きた時に言い訳を並べて人のせいにする
「〇〇さんがちゃんと仕事をしなかったら失敗した」
「〇〇さんが足を引っ張るからうまくいかない」
なんていうセリフは、仕事上で愚痴として良く聞くのではないでしょうか。
一見、事実かもしれません。確かに周りの誰かが原因の1つであることもあるでしょう。
でもそこにばかり注目して、周りの人や環境のせいにしていては、何も進みません。

【2】他力本願で仕事をする
当事者意識が低い人は、仕事に責任は持とうとしますが、他人ありきという考えが先行するため、すぐに人に頼ろうとします。
「〇〇さんが助けてくれたおかげで」という言葉よく出てきます。
一見、協力し合える素晴らしい関係にみえますが、困ったときに自分で調べて解決しようという姿勢がみられず、人に丸投げしてしまっていないか、注意しないといけません。
もし困ったときに丸投げしているだけだと、人材の成長、組織の成長にはつながらないのです。

【3】仕事を他人事で捉えやすく、自己主張をしない
「〇〇さんに言われた仕事をしっかりとやりました」というセリフ、例えば評価を伝える場でよく聞きませんか?当事者意識が低いと、仕事が「誰かに言われたからやっている」ものとなってしまい、俗にいう指示待ち人間が生まれます。
また、周りの意見に流されたまま仕事をするようにもなります。
そうすると、自分の意見や考え方を言えないだけでなく、仕事の軸が常に他人となり、組織の成長に必要不可欠な質の高いコミュニケーションやディスカッションができなくなります。

他にも事例はありますが、ここで言いたいことは、当事者意識が低いと、会社の成長に悪影響を与えるということです。

当事者意識とは何か

当事者意識と似た意味で使われる言葉に、責任感があります。
責任感は本人の意思による問題が強く、責任感があるかないかは自覚しやすいものです。
責任を果たすかどうかも本人が決められます。
一方で当事者意識は、自分だけでなく周りの環境も含んだ意味を持つ言葉です。
現在起こっている事柄に対して、自分がどんな影響を与えているのかに気づいている状態を指します。
したがって、当事者意識が高い人は、組織内において自分が成すべき取り組みを理解しています。

難しいですよね。例えば、リーダーとしてプロジェクトチームを率いている時に、メンバーに対して自分がどんな影響を与えているのかを、すべて把握することはできません。
逆も同様です。だから冒頭で述べたように、当事者意識という言葉が出た時に、互いの認識がズレるのです。
当事者意識が高いリーダーは、起きた結果に対して自分がどのような影響を与えたのかを深く内省し、改善策を考えます。
課題は、メンバーとのコミュニケーションだったり、仕事の段取りだったり、使用しているツールだったり様々ですが、必ず主語が「自分」で改善策が出てきます。

当事者意識が低くなる理由

当事者意識という言葉の意味を知ると、相手のことを100%知ることはできないという当たり前の結論に行きつきます。
まさに多様性、ダイバーシティ&インクルージョンですね。
ですが、実際に忙しい仕事の現場では、そんな当たり前の事実が頭から抜け落ちてしまうことがよく生じます。
これが続くと、どんどん当事者意識が低くなり、「もっと〇〇してほしい」、「もっと〇〇するべき」という言葉が出てくるようになります。

当事者意識を高めるための人材育成とは

当事者意識を高めるようとする時に問題となるのが、誰もがみんな当事者意識を持っていると思っている点です。
これは、知識を習得して頭で理解することでは解消できません。
自分の行動が、組織の先の行動変容に繋がっていることを自覚させることが重要です。
弊社では、その際にアクティブラーニングの手法を使うことがあります。
シミュレーションゲームを使って、自分の起こした行動が、その先の結果にどのようにつながったのかを内省してもらい、自分の当事者意識が高いのか、それとも低いのかを自覚してもらいます。
ゲームという決められた環境を使用することで、自分がどのような影響を与えたのか認識しやすくなるので、内省もしやすいです。

当事者意識を自覚してもらった後は、振り返りを挟みながら、実際の仕事の場で実践力を磨いていきます。

研修では、当事者意識のみに焦点を当てるのではなく、リーダーの変革力を向上させる、などのテーマの冒頭に、研修効果をより高めるために当事者意識を自覚してもらうカリキュラムにカスタマイズすることが多いです。
解決したい課題に対する研修に、マインドセットの要素を組み入れて、より効果的な研修を提供することは、弊社の得意技です。
弊社では、個社ごとに完全オーダーメイドで研修をご提案しております。
パートナーとして協力いただいている外部トレーナーが300名以上おり、研修のバリエーションも豊富です。
当事者意識を高め、会社を変える一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

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