【セミナーレポート】仕事と育児の両立支援

2021年7月15日(木)に開催した、大好評の無料セミナーの一部をご紹介いたします!!

■目的​
ワークや対話を通して「理想の両立とキャリア」を考えると同時にそれを実現するために必要なアクションを実行&継続する。

■目次 ​
1)林田トレーナーの活動紹介
2)育児期の両立&キャリアセミナーの概要
3)両立について考える
4)両立に必要な3つの力
5)育児期とその先のキャリアを考える

■林田トレーナーの活動紹介

大学生2人と中学生の子どもがいます。
育児期といっても、お世話が大変な時期、送り迎え・習い事・受験などの小学校・中学校の時期、社会に送り出す大学生などの時期と様々ありますが、私個人は最後のステージにいます。

父親支援のNPOの理事をしていますが、父親だけでなく多様な働き方が認められる社会を創ることを目的に2014年にイクボス企業同盟立ち上げました。
最初は11社だったものが、現在、大企業同盟が239社、中小企業同盟が98社の集まりになっていて、3ヶ月に1回定例会をおこなっています。社会環境の変化にともない会社としてどのようにサポートしたら良いかをお互いの事例や課題の共有を通して議論しています。

■両立について考える 【両立は誰のものか】

1990年代の両立は女性の就業継続をサポートするためのものでした。それにより、結局は女性が「仕事も育児も」担うことになり、就業は継続するけれど、キャリアアップには繋がりませんでした。その後、2008年にスタートしたワークライフバランスの取り組みや2010年に内閣府でイクメンプロジェクトが始まり、父親の家庭参画という考えが広がっていきました。2014年以降は女性のキャリアアップの推進に舵をきりました。そして、現在ではダイバーシティ&インクルージョンの考えのもとに、両立は女性だけのものから「全ての人」のものとなり、性別や年齢にかかわらず、全ての人が主体的にライフ&キャリアデザインをやっていくという考えにシフトしました。

■両立に必要な3つの力

仕事と育児の両立に必要な3つの力について紹介します。
① 取説力
育児期当事者が自分自身で、働き方やキャリアのイメージ、両立支援制度の活用とその期間、やりたいこと・学びたいこと、大切にしたいこと、サポートが必要なことを考えて、それを家族と共有します。それによって両立は「私だけ」のものではなく「家族」のものになります。

また、職場とも「私のトリセツ」として共有します。特に大切なことは「できないこと」ではなく「できること」や「どうしたらできるか」を共有することです。それにより、周囲の人たちはよりサポートしやすくなります。

② 相補力
以前は家事育児主担当と稼得の主担当が性別により固定された「スペシャリスト型」夫婦が主流でした。今は役割をいつでも交代できるジェネラリスト型の夫婦が多くなっています。
家計も家事育児も夫婦や家族で担うというマインドを持ちましょうとも伝えています。

③ 連携力
同居家族だけで両立体制を創るのではなく、家族や親戚、友人などの「人」や、家事代行サービスや病児保育などの「こと」や便利家電などの「もの」を活用して様々なリソースと連携しながらわが家流のチームを創ることを進めています。

■育児期とその先のキャリアを考える

育児期とその先のキャリアを考えてもらえるようにする鍵は、成長実感です。
リクルートキャリアが2020年におこなった「働く喜び調査」では、ビジネスパーソンの約88%の人が「働く喜びが必要」と答えています。
自分が成長していると感じられたり、仕事内容が変わったりすると、働く喜びを感じます。これが育児期の当事者たちにとって非常に重要です。

育児期の人たちはよく、家事育児に支障がなければ自分は仕事と育児の両立が出来ていて満足、と考えてしまいがちです。一方で、仕事に不完全燃焼感を感じてもやもやしています。「自己成長」を感じていないことが一因と考えられます。

上司とのコミュニケーションの際に大切なことは、現状だけではなく、希望も伝えることです。その希望に近づくためにどのような選択肢や方法があるかを上司と壁打ちをしましょう。また、上司は本人の希望を聞きながら必要な情報や情報を提示しましょう。上司以外にも壁打ち相手を社内外に複数持つことをお勧めしています。

■育児期の両立&キャリア研修紹介

対象の幅がこの数年で広がったと感じています。
これまでは育休中~復職後1~2年の方が対象でしたが、最近ではもう少し前倒しで妊娠期からの両立支援に力を入れる企業が増えています。

上司を巻き込む研修も増えています。研修の中で、最初から最後まで同席する研修もあれば、研修中30分~1時間だけ上司が同席する研修もあります。オンラインになって上司の同席をしてもらいやすくなっています。

研修時間は多くの場合が90分~180分です。
インプットだけの研修ではなく、ワークや対話を通してご自身の働き方やキャリアについて考えていただくことを大切にしています。「育児期の両立」に対する考え方やイメージが多様なため、講師である私の話や他の受講生との対話を通して考えていただくことがとても大切です。
また、人事部の方が感じている課題と、実際の現場の課題とがズレている場合もあり、研修までのヒアリングも大切にしています。
フォローアップで、座談会形式の振り返りをおこなうとつながりが自然とできる場合もあります。
継続的に集まる機会を持っていくと、取組が広がることもあるのでおすすめです。

是非お気軽にお問い合わせください。

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