研修を失敗しないためのトレーナー選びとは
エナジースイッチは、研修会社の「コーディネーター」的な一面もあります。
クライアント企業の要望を汲み取りながら、それをかなえる外部のトレーナーをマッチングし、研修当日に向けて、仕立てていくのです。
13年以上の場数を踏んでいますから、それなりにノウハウや実績もあります。
・・・が、正直、なかには“失敗”もありました・・・。
思い出しても身が凍る、研修の場がフリーズするような、事務局のクライアント人事の方のピリピリが空気で伝わってくるような、それはそれは恐ろしいシーンです。
そのような経験を積み重ね、確たる自信を持って大声で叫べるのは、
「研修は『何を伝えるかよりも、誰が伝えるか』が非常に大きい」ということです。
まったく同様の内容を、複数の教室に分かれて同時並行で進める研修などでは、そのことが顕著に現れます。
きっとここは、“論理”ではなく、厄介なことに“感情”の部分なのです。
“相性”とも言えますが、“失敗”とまで言えるような展開の場合は、そういった個別性以前に、汎用性のある地雷みたいなものがある、というのが、エナッチの見方です。
いくつかある「危険信号」のなかから、今日は、
台本を用意しているトレーナーには要注意、
ということについてお伝えします。
トレーナーのスキルには、“ライブ感あふれる進行”ができることも重要
特に、人事の担当の方で、“きちんと手順通りに”仕事を進めたいタイプの方は、要注意です。こういう方は、大雑把に進められると不安になり、事前にきちんと詰めておきたく、細かく準備しているトレーナーを見ると、安心する傾向にあります。
・・・・が、「準備は普段からする」のが正しいのです。
その研修のために準備をするのではなく、普段から、どのようなリクエストや案件にも対応できるように、インプットしているのが、真にプロフェッショナルなトレーナーです。
そのような点から、弊社がもっとも「要注意」と感じるポイントのひとつが、
打刻された細かい台本を用意してくるトレーナーです。
研修は、ナマモノです。
受講者との掛け合いで進み、受講者がどういう玉を投げてくるかは、その場になってみないとわかりません。腕に覚えのあるトレーナーは、“ライブ感あふれる進行”を、みんな、大切にしています。
ですから、分単位で打刻された細かい台本を見たら、どうかお気をつけください。
そこには、“受講者”が存在しないからです。そして、その裏側には、“自信のなさ”“不安”が、チラチラ見えるのです。
自分がどのような話をし、どのように進めるかだけの視点で作り込まれた台本、
これでONE WAYの研修を受講する社員の方々こそが、気の毒です。
ご担当者として、事前に、打刻したカリキュラムを確認するとか、テキストの事前チェックをしておきたいとか、ご不安はわかりますが、それはむしろ、“イケてない”トレーナーの得意領域です。
ぜひ、トレーナーの“ライブ”をもっとご覧ください。