男性の育児から学ぶ~普段づかいのビジネスコミュニケーション~

エナジースイッチはダイバーシティ&インクルージョンに関する人材育成
組織開発に力を入れています。
クライアント企業向けのソリューションはもちろんですが、
社内で一緒に頑張ってくれている仲間に向けても制度を整え続けています。

昨年はコアタイムのないフルフレックスや在宅勤務、今年はジョブリターン制度など、
中小企業の中ではかなり制度が整っていると自負しています。

男性に対する育児休業の取得促進もその1つです。
中小企業で従業員が少なく、対象者がなかなか出ないことが悩みでしたが、
今年、ようやく念願の対象者が出ました。

弊社の、保育士資格を取得してしまうくらい子どもが大好きな女性社長も筆者自身も、
育児経験が仕事に活きることを実感しています。
男性にも育休を取得して、子育てに参画してほしいと、取得を猛プッシュしました。

男性が育児に参加することは、取得する本人にとっても会社にとっても
有益だと信じています。
今日は、筆者が自分で体験した育児の一場面を取り上げて、
ビジネスでどんな応用ができるかをご紹介したいと思います。

ビジネスコミュニケーション~聴く力の場合~

「傾聴」というのは、研修などでよく耳にするテーマで、
ビジネスコミュニケーションで重要なスキルの1つですよね。

私は、日ごろ子どもと会話する際、よく聞いた「つもり」になってしまうことがありました。(恥ずかしながら今もあります)

「このゲーム面白いんだよ。このキャラクターがすっごく可愛いの。」
「えー。またゲームの話?確かに可愛いね。良かったね。ところで歯磨きはしたの?」
「まだだけど・・・。このゲームをもう少しやったらするね。」
「ちゃんと歯磨き終わらせてね。そしたらゲームの話を聞くからね。」

仕事や家事に追われていて忙しいときには特に、
ついこんな会話にしてしまうことがあり、失敗したなあ、と後悔します。
こんな会話の後は、たいていの場合子どもはゲーム画面に目を向けてしまいます。

そうではなく、
「このゲーム面白いんだよ。このキャラクターがすっごく可愛いの。」
「確かにすっごく可愛いキャラクターだね。どんなところが気に入ったの?」
「あのね。色が白くて耳が丸くて、目も大きくてネコみたいなんだ。
こうやって話しかけるとわたしも大好きな趣味の話をしてくれるんだ。」
「お話までできるんだ。趣味ってどんな話か教えてくれる?」
「それはね・・・」
のように、会話が続けられるように、体を子どもに向けて、目を見て話すようにすると、
どんどん子どもが話してくれます。

そうすることで子どもに対する理解が深まり、子どもの発した言葉の裏で、
子どもが何を考え、どう思ったのかを考慮するクセもつきました。

仕事の場面でも、なるべく人と話すようにしています。
なぜその人がその言葉を発したのか、なぜ話に出てくる事象が生じたのか、
などいろいろと考えられるようになりました。

仕事をしていると、どうしても「大きな口、小さな耳、険しい目」になりがちです。
自分の意見ばかり言い、人の話を聞いたつもりになり、
人の短所や失敗ばかりを探してしまうことがよくあります。

そんなときに自省をして、「大きな耳、小さな口、優しい目」になるように
気を付けています。
つまり、じっくりと話を聞き、自分の意見ばかり言うことを控え、
長所に目を向けるということです。

そうすることで、職場でのコミュニケーションが活発になり、
ちょっとした一言に隠れているチームや個人の問題に気づきやすくなりました。

研修などで「傾聴」を学び、実践するワークをする機会を設けることもできますが、
育児に参加することで、自然と聴く力が身につきます。

ビジネスコミュニケーション~伝える力の場合~

「お父さん、これって何?」
「これってどういう意味?」
「なんでこれをしたら駄目なの?」
など、子どもと会話していると質問される機会が多くありますよね。

そして、子どもの語彙力はまだ不十分なため、伝わる言葉で話さないと、
「それって何?」
という質問が延々と続いていきます。
「このピピピって音が鳴るの何?」
「体温計だよ。」
「体温計って何?」
「体の熱を測る機械で、風邪をひいてるかどうかが分かるんだよ。」
「体の熱って何?なんで風邪をひいているか分かるの?」
こんな感じで延々と質問が繰り返されていきます。

私は育児をしてから、営業の時にカタカナ英語は使わないようになりました。
子どものように、知識がゼロの人に伝えられるようになると、
営業の場面でうまくいくことが増えていきました。

子どもはいつでも質問をしてくれるので、とてもよい練習相手です。
子ども相手に練習することで、分かりやすい説明方法、順番、たとえ話、
図の活用など、伝える力が身に付きます。

伝える力が身に付くと、自分の思ったことや、相手に届けたいことを正確に伝えられ、
また感情表現も豊かになります。

ビジネスコミュニケーション~質問する力の場合~

子どもとの会話は分からないことだらけな場合がほとんどです。

ですので、子どもに質問することで何を伝えようとしているのか、
分からないことを分かるようにしていく必要があります。
これがとても難しく、質問が悪いと、あっという間に会話が終わってしまいます。

子「これ、昨日のテストだよ。」
親「ありがとう。すごい。90点だね。1問間違えちゃったけど、分からなかったの?」
子「うん。意味が分からなかった」
親「今は分かるようになった?」
子「うん。先生に教えてもらった。」
親「それならよかった。次からは同じ間違いがないよう気を付けてね。」

これで会話が終わってしまい、子どもの考え方の背景がみえず、
どう接していいか分からなくなることがあります。

そこで、4つの段階を意識して子どもと会話するように気を付けています。

子「これ、昨日のテストだよ。」
親「ありがとう。すごい。90点だね。1問間違えているみたいだけど、
間違えた問題ってどんな問題なの?」
子「この問題だよ。ここの問題の意味が分からなかったの。」
親「確かに書き方が難しいね。ここの部分はどんなふうに教えてもらったの?」
子「テストの後、先生にこういう風に教えてもらったよ。」
親「そうなんだね。今日の宿題に似たような問題があったんだけど、
それは教えてもらったように答えられたの?」
子「うん。これは、こういう意味だから、こういう風に考えれば解けるよ。」
親「ありがとう。それってなんでこういう考え方をするんだろうね?」
子「それはね・・・」

・課題を特定する
・何が起きていたのかを把握する
・それが次にどうつながるのかを確認する
・「なんで?」という問いで深掘りする
という会話の流れを心がけています。

質問をして相手に自分のことを話してもらうことは、営業場面でも、
同僚や上司・部下とのコミュニケーションのときにも非常に重要です。
特に組織のリーダー的存在であれば、メンバーを育成し、
メンバーが自分で考えて行動するようにするために、質問する力は必須です。

部下に「この件はどうしたらいいですか?」と聞かれたときに、
答えを言おうとしてしまいがちでしたが、「どうしたらいいんだろうか」と
質問できるようになったことで、部下の意見を引き出すことができ、
考えに幅が生まれるようになりました。

子どもと向き合うことは、様々な気づきにつながります。
それは仕事の場面においても育児休暇を取得してくれた社員の成長に繋がり、
ひいては会社の成長にもつながります。

弊社はクライアント企業と自社のダイバーシティ&インクルージョン推進を通じて、
多様なビジネスパーソンが元気に働ける社会づくりを目指したいと考えております。

弊社では、個社ごとに完全オーダーメイドで研修をご提案しております。
パートナーとして協力いただいている外部トレーナーが300名以上おり、
男性育休に関するセミナーや研修のバリエーションも豊富です。
自社に合ったダイバーシティ&インクルージョン研修を実施していただき、
一緒に多様な社会づくりをしていきませんか。

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