【リーダーシップ③-2】リーダーシップを発揮する人が持つべきスキルとは(後編)

今回のコラムでは、前回のコラムの後編としてリーダーに必要な具体的なスキルに焦点を当てて紹介します。

指し示す力に必要なスキル

最後に、指し示す力を醸成できるスキルを、大きく以下の2つに分けて紹介します。

・プレゼンテーションスキル
・能力開発スキル

【プレゼンテーションスキル】
~構造設計スキル~
社内外に関わらず、聞いている人を引き込むためには、物語の構造ストーリーが必要です。
たとえば、組織文化を社内のメンバーや新入社員の方に話すとき、
自分が体験したエピソード事例をまじえることで、生身の体験談として伝わり、
人の心を打つようになります。

物語の構造は、
「欲求」→「障害」→「葛藤」→「達成」→「浄化」
という構造で成り立っています。

組織や経営の方向性を指し示す際にも、物語を語ることで、
方向性を共有しやすくなります。

~感情を表現するスキル~
人は感情でものごとを決め、理屈を後付けで説明に使うことが多くあります。

先ほどの物語の構造で話を伝える際に、たとえば自分の失敗談を中心に話をし、
その時の悔しい感情を素直に表現することで、人の心に訴えることができます。

相手の感情に訴えようとしたい時には、自分の感情を素直に表現することが大切です。
客観的ではなく主観的に、
「嬉しさのあまり電車の中だったのにも関わらずガッツポーズをしてしまいました」
「あまりのショックで1週間、仕事が手につかないくらい悩み、
立ち上がることができませんでした」
と喜怒哀楽の感情や悔しさ、戸惑いなどの素直に出すことで、
相手の心をつかむことができるようになります。

【能力開発スキル】
~目標設定スキル~
目標設定をおこなわない会社はありません。
ですが、目標設定をしたとしても「言われたらやります」という
受け身な態度で仕事をしてしまったり、「自分はまだ足りていなくて悔しい」
などと考えてモチベーションを上げられなかったりすることが多々あるのでは
ないでしょうか。

自分自身やメンバーの能力開発に、目標設定は必須のスキルです。
目標設定については、マインドを変える②マインドを変える④のコラムで詳しく解説しています。
是非一度ご覧ください。

リーダーに必要なプレゼンテーションスキル研修紹介

リーダーに必要な3つの力の中で、日本人が特に苦手とされるものが
「指し示す力」ではないでしょうか。
しかし、周囲に影響力を発揮するうえで、「指し示す」力は必要不可欠です。
そこで、今回はその中でも、オンラインでも通用するプレゼンテーションスキルに
焦点を当てて、研修事例を紹介します。

【テーマ】
プレゼンテーションスキル研修

【ねらい】
・自身のプレゼンテーションが人にどのような印象を与えているのかを知る
・ポイントを押さえた納得感のあるプレゼンテーション資料の構成を理解する
・相手目線でYESと言わせるプレゼンテーショに必要な3要素を学び実践に活かす

【内容】
1)効果的なプレゼンテーションとは
プレゼンテーションは準備が肝と言われています。
その準備に必要な5つの視点を学びます。
①目的を捉える
②相手を知る
③内容を設計する
④構成を組み立てる
⑤オンライン対策をする
これらを整理し、どのようなプレゼンテーションが効果的なのかを理解します。

2)プレゼンテーション力を構成する3要素
ここでは、
ロゴス(論理的、構成や話の流れ、データや数字)、
パトス(情熱的、例示、実体験、比喩)、
そして最後にエトス(存在感、個性)を理解します。
そのうえで、3要素のうち自分自身の得意とする強みはどれか?
鍛えるべき弱みは何かを明確にします。

3)ロゴスの練習
ロゴスを鍛えるために、ロジカルな構成のフレームワークを使用し
プレゼンテーション資料の枠組みを作成します。
話はつながっているか?納得感はあるか?相手にどう動いて欲しいかが伝わるか?
といった重要な構成を論理的なフレームワークで練習します。

4)パトスの練習
論理的なプレゼンテーションで相手の理解を深めた上で、
相手の気持ちを動かすためにパトスの視点で準備します。
相手の特徴や関心事項を分析し、どのような事例や比喩表現なら伝わりやすいか、
自分の想いを一番込めるポイントはどこかなどを準備し、
実際に声に出して想いを込めて練習をします。

5)ショートプレゼンテーション準備とリハーサル
自身で作成した資料をもとにショートプレゼンテーションの準備をします。
ペアになり、リハーサルを実施し、現時点での自身のプレゼンテーションが
与える印象をフィードバックしてもらいます。
また、制限時間に対してどのくらいの時間がかかったか、本番を意識した
時間管理の練習をします。

6)ショートプレゼンテーション演習
各自3分以内でプレゼンテーションを実施します。
プレゼンテーションを動画撮影し、後に振り返られるようにします。
プレゼンテーションを実施後、トレーナーや聴衆からのフィードバックを受け、
自分の強みと改善点を客観的視点で理解します。

7)クロージング
今後、仕事やプライベートでプレゼンテーションをするときに
何に気をつけるべきか、自分のプレゼンテーションの持ち味は何かを明確にします。

対外的にプレゼンテーションをする時や、社内の会議でのプレゼンテーションにおける
目標を言語化し、各自のプランニングシートに記入します。
事後課題として、後日プレゼンテーション動画を撮影し、研修時・研修後の変化を
比較し、改善できたことや今後に向けての課題を受講者間で報告しあいます。

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